「配置転換」というリストラ~損保ジャパン考察~

今回は損保ジャパンのリストラの形について考察しました。

  • 大手企業を中心に、新しいリストラの手法を理解しておきたい
  • それを踏まえた上で、サラリーマンはどうするべきか教えてほしい

に関心を持たれている方はぜひご一読ください。

損保ジャパンのリストラ概要

損保ジャパンは業務のAI化に伴い、2019年3月末までに従業員の15%に該当する4,000人を配置転換すると発表しました。配置転換先はワタミ社から買い上げた介護事業、損保ジャパンでそれまで保険業務に携わってきた社員は仕事がAIに置き換えられ、給与に見合った価値を創出できない4,000人の社員はそれまでとは全く畑の異なる介護事業に配置転換をさせられる、というのが概要です。

尚、介護事業に配置転換することで、社員の給与は平均250万円ほど下がる、というのも今回のもトピックスです。グローバルウェイによれば、損保ジャパンの平均給与は582万円で、社会人の平均年収が約420万円であることを考えるとおよそ160万円程高いです。

それが介護事業に配置転換すると、年収が250万円ほどマイナスする見通しで、そうなれば社会人の平均年収を下回る水準となります。

損保ジャパン社のリストラの特異な点

2019年は45歳以上の「希望退職元年」でした。富士通・コカ・コーラ・協和発酵キリン等、多くの大手企業で希望退職という名のリストラが行われました。

多くの企業での特徴的な点としましては、

  • 45歳以上を対象としている
  • 割増退職金を支払うことで早期退職を促す

ということが特徴として挙げられます。なお、少し脱線しますが、黒字であってもリストラをしている企業(キリンなど)もあり、それも2019年のリストラのトレンドとしてはトピックスです。

話を戻しますが、損保ジャパンのリストラは、「配置転換」が特徴です。これは早期退職を勧奨するものではありません、介護事業への単なる異動です。多くの企業で起こっている「早期退職」と損保ジャパン社の「配置転換」では図のような違いあります。

早期退職と配置転換のリストラ手法の違い

早期退職を促すと短期的なコストをが跳ね上がります。45歳以上の社員に対し、1,000万円の退職金を上乗せして1,500万円支払うだけで4,000名の候補者は最大2億円コストを余剰にかけて退職をしてもらわなくてはなりません。

ですが損保ジャパンの場合は配置転換なので短期的なコスト負担はありません。更に、配置転換によって退職をする社員がいたとしても、それは「自主退職」なので1人当たり1,000万円の退職金はむしろ減額ができます。

懸念点があるとすると受け入れる側の介護事業は、それまで保険業界にいた、介護に対する素人が大量に入ってくるので現場が混乱する可能性はあります。ただ、そもそも介護業界は人手不足なので労働力が入ってくることそのものにネガティブではないでしょう。

即ち、大手企業が業界的に人手が不足している事業を持っている場合、早期退職同様配置転換の波が押し寄せてくる可能性は十分にあります。誰もクビにはしていません、残りたい人は残れば生活はできるでしょう。その点でマイルドなリストラのやり方です。

45歳が一つの分岐点

「早期退職」「配置転換」いずれにしても、リストラの波は45歳を境に押し寄せてきています。もし会社に残り続けたければ価値を創出していくしかありません。あるいは、自身がリストラ対象の45歳に差し掛かる前に、どこにいっても採用されるようにスキルを磨いておくことが重要です。

「今」は45歳がリストラの対象ですが、今後はわかりません、もっと若い年齢からリストラの対象になる日が来る可能性もあります。20-30代のわかってメンバーも多くの時間的猶予は残されていないかもしれません。

おすすめはプログラミング

もし、自己研鑽に関し何をすればいいかわからないようでしたら、私はプログラミングを推奨します。理由は端的に需要が高まり続けていることに加え、スキルを身に着けるのに一定の学習時間、つまり参入障壁があるからです。(読者の方が「面倒」と思ったことは皆も思っている、ということです)その中でもおすすめはHTML/CSSです。これはWebページを作るツールです。比較的簡単ですし、HTML/CSSが書けるだけで大きな価値は創出できませんが他のプログラミング言語も習得する、取っ掛かりにはなると思います。

私も動画学習サイト「ドットインストール」を毎日1週間ほど学習し、独学で身に着けられました。動画学習サイトはわかりやすいので、初心者の方も十分理解できると思います。

引用:ドットインストール

企業は日々生き残るために努力をしています。生き残るためのリストラに対し、仮にそこで働いているサラリーマンが「話が違う」というのは筋違いです。本来、企業と労働者の立場は対等なはずです。お互いにメリットがあるから労使関係を結ぶのです。私たちビジネスマンも自己研鑽し、45歳になってもリストラどころか、寧ろ「辞めないでほしい」と言われるようなビジネスマンに一緒になりましょう。

投稿者: Koseki Kano

東京都中野区在住。35歳。 化粧品メーカーに新卒で入社(10年間)。 営業企画・販売企画・健康食品事業立ち上げを経て、米系マーケテイング会社に 転職。アカウントマネージャー兼アナリストして主に消費財メーカーに対しマーケティング提案、年間120社(2年半)。 現在GAFAの1つに転職し、webマーケティング施策を企画。 セールス、データ分析、マーケティングの掛け算のキャリア 自身の経験を基に電話/メールによるキャリア相談、履歴書添削を通じ中長的にサポート。 休日は25年間続けているバスケットボール、そしてバスケ強化のため(今はこちらの方が主になっている気も・・)筋トレが趣味。

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