三菱UFJ銀行がネット通帳化で一律1,000円~進行する省人化~

今回はニュースで話題になった、三菱UFJ銀行によるネット通帳化に関するトピックスです。

  • 三菱UFJ銀行は何を目的にネット通帳化を進めている?
  • 今回のニュースで筆者が読み取った将来予測

ご関心がある人はぜひご一読ください

ニュース概要

引用 : 日本経済新聞(オンライン)より

日本経済新聞によれば、「三菱UFJ銀行は24日から、紙の通帳を止めて、(中略)デジタル通帳に切り替えた利用者に対し、1,000円を提供する取り組みを始める。(中略)先着10万人を対象とする。」とのことです。目的は紙であることの印紙税や印刷代のコストの負担を軽減することです。

銀行業界の業績は好調ながら収益性はひっ迫

引用 : 転職・就活のまどサラリーマンより抜粋

銀行業績はアベノミクスなどの株価の上昇を背景に業績は拡大傾向にあります。一方で、収益性は減少傾向にあります。これは長期にわたって続いているマイナス金利政策が咽喉の収益を圧迫しているからです。グラフは主要な都市銀行5行(三菱UFJ、三井住友、みずほ、りそな、埼玉りそな)および地方銀行105行(第二地方銀行ふくむ)の項目別の収益構造です。最も収益の割合が大きい「貸出金利息」が顕著に減少し続けています。

銀行は収益性の改善を進める

直近でも日銀は超低金利政策を維持するとの発表があり、これからも銀行収益において貸出金利息が劇的に増える見通しはありません。これは、人口の減少、地方を中心に人手不足に伴う会社の倒産などが増えていることからも明らかです。このような背景もあり、銀行はコストカットのためにネット通帳化に対するインセンティブ施策へ踏み切ったと考えられます。

「紙」の節約だけではない三菱UFJ銀行のネット通帳化

ネット通帳にすれば、当然ながら冒頭にも触れましたが紙の節約にダイレクトに結びつきます。しかし、私はそれだけが今回の目的とは見ていません。ネット通帳にすることによって支店業務が減り、それに伴う「省人化」を進めることができることが目的だと私は考えています。

仮に、窓口業務をされている方が年収300万円で就業されているとすれば、窓口業務を一人減らすことができるごとに300万円のコストカットをすることができます。事実、ここ5年間で三菱UFJ銀行の採用数は右肩で下がっています。

引用 : マイナビ2021「三菱UFJの新卒採用人数は減少」※2018年以降は推計

人を必要としない既存の業務はすでに多い

UFJ銀行はそれ以外にも2020年後半までに段階的に人員を調整して1万人社員を減らす、と発表しています。つまり銀行業務の多くはもはや人を介在する必要はない業態になってきています。銀行に入り、すでに一生懸命業務に当たられている社員の皆様には酷な話かもしれません。ですが私たちも対岸の火事ではありません。銀行業界ならず、窓口業務や代理業務等、既存の業務で人を不要としている業務・業界はすでにたくさんあります。

ここからはニュースを元に読み取れたことについて触れます。よく聞きますが、反復作業や過去の判例に倣った業務をするのはAIが特異だが、クリエイティブな業務はできないというのは私は懐疑的です。事実、AI作曲家「AWS DEEP COMPUTER」なども存在していますし、電通がバナー広告の効果を元にクリエイティブを評価する「AIアートディレクター」などもあります。クリエイティブが仕事の聖域、という考え方は捨てたほうが良いかもしれません。

即ち、今後の省人化に伴い、AI技術をハブに「すでに人の仕事を置き換えようと思えば置き換えられる状態」に近いのでは、と考えています。ほとんどの仕事で省人化は可能にも思えますが、それが進まないのは、

「AIが人の仕事を置き換えることを許容しているか」

ここがポイントとなっているように思えます。

たとえば、クリエイティブの世界で「人の心を感動させるのは機械ではできない」など、精神世界の話です。あるいは「機械化をしてしまうと人の仕事がなくってしまう」という考えです。その人のバイアスさえ外れてしまえばほとんどの既存の仕事はすでにAI化で人が不要にできるのでは、と考えています。

機械を作る側の人間(≒エンジニア)の仕事は残る

それでも一つ思うのは、向こう10年間はおそらく「機械を作るのは人」ということです。これから機械が進化し、AIがAIを作り出すことができる世界も来るかもしれません(もはやSFの世界です)。ただ現状を考えると、しばらくAIは人のプログラミングによって作り出される、というのが私の持論です。エンジニアやプログラミングなどを習得し、機械に脅かされる側のビジネスマンではなく、機械と共存ができるビジネスマンを選択することが三菱UFJ銀行のような大手企業に入社し、省人化の波の中で一生懸命働いてリストラをされないようにするよりも安定しているかもしれません。

投稿者: Koseki Kano

東京都中野区在住。35歳。 化粧品メーカーに新卒で入社(10年間)。 営業企画・販売企画・健康食品事業立ち上げを経て、米系マーケテイング会社に 転職。アカウントマネージャー兼アナリストして主に消費財メーカーに対しマーケティング提案、年間120社(2年半)。 現在GAFAの1つに転職し、webマーケティング施策を企画。 セールス、データ分析、マーケティングの掛け算のキャリア 自身の経験を基に電話/メールによるキャリア相談、履歴書添削を通じ中長的にサポート。 休日は25年間続けているバスケットボール、そしてバスケ強化のため(今はこちらの方が主になっている気も・・)筋トレが趣味。

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