メルカリの子会社メルペイがOrigamiを買収、子会社化~Origami の社員9割をリストラへ~

今回は、本日入ってきましたメルカリの子会社メルペイがOrigamiを買収したことを受けて解説と考察をしていきたいと思います。

  • メルペイがOrigamiを買収した背景
  • 今後のスマホ向けキャッシュレス決済の市場展望

このあたりに関し、興味がある方はご一読ください。

ニュース概要

(以下、プレスリリース抜粋)
メルペイは(中略)、フリマアプリ「メルカリ」における月間1,450万人の顧客基盤、「メルカリ」上での取引を通じて保有している売上金(年間約5,000億円)を背景に、非接触決済サービス「iD」/コード決済による利便性の高い決済機能、全国様々な業種、業態に渡る加盟店基盤を提供することにより利用を拡大しています。

Origamiは(中略)2016年にスマホ決済サービス「Origami Pay」の提供を開始、同サービスは、全国の様々な業種、業態の店舗やサービスに導入されております。また、2018年9月には信用金庫のセントラルバンクである信金中央金庫(中略)、特に地域の中小事業者へのキャッシュレス化を推進しています。

メルペイの強固な顧客基盤、Origamiの地域に強い基盤を活用し、今後、地域の中小企業へプラットフォームを拡大していき、「地域の経済の循環化」を目指すそうです。

進むキャッシュレス決済の再編

上記はプレスリリースの抜粋ですが、私は別の目的があったのでは、と考察しています。それは乱立するキャッシュレス決済の再編の波です。MMD研究所によれば、スマホ決済サービスの利用率は下記のようになっております。

引用 : MMD研究所 「普段の支払い方法は「現金」89.7%、「クレジットカード」74.8%、「カード型の交通系電子マネー」が34.5%、「QRコード決済」は22.5%」より抜粋

2019年10月の記事では、上記のようになっていますが、すでにYahooとLINEは経営統合する話が決まっており、スマホ決済サービスはユーザーの半分以上がSBグループの傘下に入ることになります。メルペイはこの波に置いて行かれないためにOrigamiを買収したとみています。

メルペイはメルカリユーザーにとっては支払いの簡便さというメリットがありますが、反対にそれ以外のユーザーベネフィットはあまりありません。クレジットカードのチャージが出来なかったり、ポイント還元がないなど、不便なことも多いです。また新規キャンペーンや紹介キャンペーンなどもやっていますがPayPayと比較すると小粒感が否めません。今回、メルペイは信金中金とのネットワークを持っているOrigamiを買収することでスケールメリットを出しながら、PayPay/LINE Payとは異なる領域でも攻勢をかけていきたいのでは、とみています。

Origamiの社員9割をリストラ

さて、転職についての情報を配信しているBusiness研究所としてはこの件におけるリストラの話を触れないわけにはいきません。

メルカリへのオリガミ売却価格は1株1円、事実上の経営破綻で社員9割リストラ

引用 : ダイヤモンドonlineより

スマホ決済利用者国内1位のPayPayでも然り、会員獲得のための以上な割引キャンペーンが影響し、各社では利用者の拡大とは裏腹に利益状態は悪いです。メルペイもIR資料によれば2016年~2018年の経常利益推移は-6.89億円(0.53億円)⇒-13.06億円(1.78億円)⇒25.44億円(2.22億円)となっています※カッコ内は売上高。赤字の拡大スピードが売上高の拡大を完全に上回っています。スマホ決済市場は新規ユーザー獲得のためのパワーゲーム状態となっており、これからau Payなども入ってくるとさらに競争は激化しつつ、業界再編が進んでいくとみられます。

キャッシュレスの推進は国も後押しするほどの希望市場なので、業界再編の中でもパワーゲームをしながら生き残りに賭けている、というところでしょうか。

やはり個人のスキルアップが重要

今回のように、一部上場企業が参加の会社を買収した一方で大幅なリストラをするというのは珍しいケースです(海外ではよくあるそうです)。Origamiはスマホ決済の市場においては先駆け的な老舗としてポジショニングされていましたが、そんなOrigamiでも社員は9割がリストラされました。

私はGAFAに所属していますが、いつ会社が破壊的イノベーション(拙著「イノベーションのジレンマ~C.クリステンセン氏追悼企画~」をご覧ください)によって会社が駆逐されるか、あるいはクビを宣告されるかわからないと思っています。ただ、過剰にそれを怖がるのではなく、いつ自分が職を失ってもいいように、スキルを磨いています。本件を一つの学びとしてスキルアップを読者の皆さまとしていければ、と思っています。

投稿者: Koseki Kano

東京都中野区在住。35歳。 化粧品メーカーに新卒で入社(10年間)。 営業企画・販売企画・健康食品事業立ち上げを経て、米系マーケテイング会社に 転職。アカウントマネージャー兼アナリストして主に消費財メーカーに対しマーケティング提案、年間120社(2年半)。 現在GAFAの1つに転職し、webマーケティング施策を企画。 セールス、データ分析、マーケティングの掛け算のキャリア 自身の経験を基に電話/メールによるキャリア相談、履歴書添削を通じ中長的にサポート。 休日は25年間続けているバスケットボール、そしてバスケ強化のため(今はこちらの方が主になっている気も・・)筋トレが趣味。

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