30歳以上は「安定性」ではなく「専門性」を重視~東洋経済「入社が難しい有名企業ランキング」発表を受けて~

今回は30歳を過ぎたらキャリアの重要視するポイントを変更しましょう、という御話をさせていただきたいと思います。私自身、20代では大手の化粧品メーカーにいましたが、30歳を過ぎて転職を二回しています。ともに外資系企業で「セールス」「データ分析」「マーケティング」という3領域に注力して働いています。

  • 30歳を過ぎたら、安定性ではなく専門性を追い求めることがかえって安定性につながる
  • 20代では安定性を重視していい理由

このあたりに関し、興味がある方はご一読ください。

東洋経済オンライン「入社が難しい有名企業ランキング」

本日2月15日、東洋経済オンラインから「入社が難しい有名企業ランキング」が発表されました。これは主に新卒入社を想定しての就職難易度を指標化したものです。それを元に、ランキングを抜粋させていただきます。

引用 : 東洋経済オンライン「入社が難しい有名企業ランキング」よりTOP15 を抜粋

ランキング上位には不動産、商社、インフラ系が上位を占めていることがうかがえます。どの企業も、大げさではなく日本の中枢を担っているところばかりです。いわゆる「有名」「安定」「大手」というイメージは誰も疑わないと思います。

新卒社員が「安定性」を求めることの合理性

少し話が変わりますが私は新卒では、安定性を求めるのは合理性があると思っています。なぜなら、

  • 大学までの勉強の世界とビジネスの世界は切り離されていることが多く、就活ではビジネスのイメージができない大学生も多い。やりたいことが定まらないうちは安定性ある企業で働きながら自分の方向性を決めることができる
  • 安定性がある企業の方が教育システムがしっかりしている傾向がある

つまり、安定性のある企業で十分なサポートを受けながらビジネスマンの当事者をしつつ、自分のやりたいことを見つけることが望ましい、ということです。

いつまでも安定性に拘ると安定性がなくなる

一方で、いつまでも安定的な企業で働くことはお勧めしません。安定性の追求はあくまでも新卒の数年間、ビジネスの世界で経験を積むためのもので、30歳代をめどに専門性を磨いた領域に転職することをおすすめします。なぜなら、「企業の安定性≠個人の安定性」だからです。

わかりやすい例ではリストラが挙げられます。2019年は「黒字リストライヤー」でした。黒字にも関わらず、大手企業がこぞって45歳以上の早期退職を募集し続けたことは読者の皆様も記憶にあると思います。NEC、キリン、富士通・・・など、さらに2020年もリストラは続き、先日ファミリーマートやサッポロも早期退職を募集したとニュースになっていました。

このように、企業が大手で安定性があっても、リストラをする時代です。大手企業が進めてきたやり方は旧来のオペレーションになっていることが多く、今の時代はAIや合理化が進み、ビジネスに人を必要としなくなってきていることがあります。なので人を減らし、デジタルトランスフォーメーションを導入しながら筋肉質な企業体制になっていくことはこれから先もトレンドになっていくとみられます。

そんなとき、必要なのは私たちビジネスマンは30歳になったら安定性ではなく専門性を磨くことだとお伝えしたいです。

安定性×専門性のマトリックス

もう少し話を整理するために、下記に安定性×専門性のマトリックスを用意しました。

安定性×専門性のマトリックス

それぞれ安定性と専門性で4象限あります。先ほどもお伝えしましたように、新卒の際には横軸の安定性軸で切り分けるのはいいと思います。安定性がある企業で数年間、ビジネスマンとしてのスキルを身につけたり、自身のやりたいことを安定性がある企業でゆっくりと見つけることはよいかと思います。

その中でも、①の安定的かつ専門的な企業は特におすすめです。これは、ごく一部の企業が、その専門性で業界を支配していることが特徴です。例えば、僭越ながら私が所属しているGAFAも①に含まれます。AppleやFacebookは競合がいるように感じられますが、ブランド力と、何よりもプラットフォームの大きさが他の企業が追従できない価値を備えています。当然、①に入るためには狭い採用枠を勝ち残らなくてはならないですが、チャレンジする価値は十部にあるかと思います。

「企業が安定している=個人安定している」の誤解

ここまでくると想像つくとは思いますが、④の「安定しているが非専門的」な企業の危険性は理解できるのではないでしょうか。たとえ上記の「就職が難しい有名企業ランキング」にランクインするような就職ができたとしても、専門性がない≒類似競合がいることなので、競合としのぎを削っています。いつ他の企業と同様に早期退職を募集するかわかりません。さらに上記企業に入社できたとしても、個人では専門性を身につける前にジョブローテなどによって勤務地や職務内容を社内でコロコロ変えてしまいます。そうなるとその会社でしか通用しない「専門性のないビジネスマン」の完成です。そんな専門性を持たないビジネスマンが年次を重ねて転職をしたいと願っても転職は大変になるでしょう。あとは自身の会社にのみコミットをし続けるという、ある意味では会社に依存し続けた「不安定な」状態になってしまいます。

ビジネスマンとしての安定は「転職ができること」

まとめですが、20代でやりたいことがわからないところで安定企業に就職するのは私は賛成です。一方で、安定企業とはいえ一つの企業に定着をしようとするほどリスクも高まっていきます。目安は30歳です。30歳を超えて専門性を身につけないと転職の間口が少しずつ少なくなっていきます。言葉遊びのように聞こえるかもしれませんが、30歳を超えたら安定性よりも専門性をとることが逆に安定につながっていきます

「ここを辞めても自分の専門性があれば他の企業に移ることができる」という状態が一番安定している、ということを本章でご理解いただければ幸甚です。

投稿者: Koseki Kano

東京都中野区在住。35歳。 化粧品メーカーに新卒で入社(10年間)。 営業企画・販売企画・健康食品事業立ち上げを経て、米系マーケテイング会社に 転職。アカウントマネージャー兼アナリストして主に消費財メーカーに対しマーケティング提案、年間120社(2年半)。 現在GAFAの1つに転職し、webマーケティング施策を企画。 セールス、データ分析、マーケティングの掛け算のキャリア 自身の経験を基に電話/メールによるキャリア相談、履歴書添削を通じ中長的にサポート。 休日は25年間続けているバスケットボール、そしてバスケ強化のため(今はこちらの方が主になっている気も・・)筋トレが趣味。

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